PMS(月経前症候群)対策の専門サイト「LUNAPA!」

もしかしてPMS?女性に起こる生理前の体の症状と対処法

PMS

PMS(生理前症候群)は女性であれば程度は違っても7割以上の方が何らかの症状を感じているといわれています。

重度の場合には日常生活や社会生活に支障をきたしてしまうほどに至る場合もありますが、PMSは女性が出産するための身体の働きが正常に行われている証拠でもあり、決して悪いことではありません。

 

ただ、毎月起こることなのでできることならPMSの症状を少しでも改善・緩和したいというのが本音ですよね。

ここでは、そんなPMSの症状を見ていくとともに、各症状の対処方法や改善していくためのPMS対策についてお話していきます。

 

PMSで起こりやすい症状例

まずはPMSで起こる可能性が高い症状について見ていきたいと思います。

実はPMSの症状は200種類以上もあると言われており、すべては紹介しきれないのですが代表的な例を挙げてみますのであなたに当てはまるかどうかチェックしてみてください。

PMSの身体的な症状

PMSの精神的な症状

 

生理前の10日前後からこのような症状が現れる場合はPMSである可能性が高いといえます。

日本産婦人科医会の資料によると、代表される上記のような症状を基準として以下のような米国産婦人科学会のPMSの判断基準を元にPMSの診断を行っているようです。

<診断基準>

① 過去 3 ヶ月間以上連続して、月経前 5 日間に、以上の症状のうち少なくとも 1 つ以上が存在すること。

② 月経開始後 4 日以内に症状が解消し、13 日目まで再発しない。

③ 症状が薬物療法やアルコール使用によるものでない。

④ 診療開始も 3 ヵ月間にわたり症状が起きたことが確認できる。

⑤ 社会的または経済的能力に、明確な障害が認められる。

引用:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来 編

 

PMSで多くの女性が感じた体の不調トップ5と対処法

あなたが感じている症状はPMSに当てはまっていましたか?

PMSは多くの方が複数の症状を併発しているといわれており、あなたももしかしたら当てはまるのが一つに限らず複数の症状が当てはまったかもしれませんね。

 

当サイトでは100名の女性にアンケート(参照:PMSアンケート)を実施したのですが、回答の中でも多かったPMSの症状について対処法をお話していきます。

 

腰や下腹部が痛い

PMS 腰痛 下腹部痛

排卵後から生理にかけて女性の体内では子宮に多くの血液が送られ骨盤内に血液がたまりやすく、瘀血(おけつ)状態になります。そうすると子宮の重量が増え、腰や下腹部が痛んだり重い感じがするようになります。

瘀血・淤血(おけつ)とは、伝統中国医学において、鬱血や血行障害など、血の流れの滞り、またはそれによって起きる様々な症状や疾病を指す言葉である。

引用:ウィキペディア「瘀血」

 

対処法

マッサージをしたり温めることで血液の循環を良くしてあげると症状が緩和されやすくなります。

カイロを腰や下腹部に貼るというのが一般的ですが、原因である瘀血(おけつ)の状態を解消するという意味ではちゃんと理にかなった方法なのでつらい時には試してみてください。

漢方薬では桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という駆瘀血剤が使用されることが多いようです。

 

胸が張る

PMSで胸が張る

胸が張って下着が窮屈だったり違和感があるような症状です。乳腺に働きかける女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスによる影響でこのような症状が出やすくなります。

 

対処法

女性ホルモンの影響なので直接的な対処法としては低用量ピルやさきほどの漢方薬「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を服用することになりますが、下着を締め付けないものにするだけでも楽になります。

 

下痢・便秘になる

PMSで下痢や便秘

生理前は便秘がちで生理が始まると下痢になるという方も多いかと思います。

女性ホルモンの一つ「プロゲステロン」が腸内の水分をため込む影響で便秘になりやすくなり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を低下させてしまうことによるものです。また、交感神経と副交感神経のバランスが乱れるために下痢を引き起こすと考えられています。

蠕動(ぜんどう、英語: peristalsis)は、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動である。

引用:ウィキペディア「蠕動」

 

対処法

腸の働きを改善するためを考えるとヨーグルトなどで乳酸菌を摂取するのも良いですが、逆効果になる場合も考えられますので、お風呂にゆっくり入るなどしてリラックスし、自律神経の乱れを改善することが効果的です。

漢方薬では桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)が用いられ、下痢、腹痛がするタイプの過敏性腸症候群などに有効です。便秘傾向が強い場合には比較的ゆるやかな下剤効果のある「大黄」を加えた桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)がよいでしょう。

 

頭痛がする

PMSと頭痛

排卵後の黄体期にはエストロゲンとプロゲステロンのバランスが大きく崩れることにより自律神経が乱れます。このときに脳の血管が収縮して起こるのが緊張性の頭痛です。

また、これとは別に、エストロゲンの減少によりセロトニンも減少することによって起こる頭痛は俗にいう片頭痛ということになります。

 

対処法

緊張性の頭痛の場合は市販の鎮痛剤で改善されますが、それでも治まらない場合は片頭痛である可能性が高いので、病院などで片頭痛の薬を処方してもらう必要があります。

 

【代表的な処方箋】

ロキソニン60㎎

ロキソニン60㎎

ボルタレン25㎎

ボルタレン25㎎

参照:医療総合サイト「QLife」

 

鎮痛剤の過度の服用は胃痛や薬物乱用性頭痛を起こす場合があるので用量を守って服用しましょう。

※薬には効果もありますが副作用のリスクもあります。

 

肌荒れ・ニキビができる

PMSでニキビ

排卵期が終わり黄体期になるとプロゲステロンが急激に上昇します。このプロゲステロンは皮脂の分泌を活発にする働きもあるため、肌荒れしたりニキビができやすくなります。

中にはしみが濃くなる、くまができる、顔がくすむ、湿疹ができるといった方もいらっしゃいます。

 

対処法

化粧品や基礎化粧品に注意し、油分を補うようなものは使わないようにしましょう。

漢方薬としては桂枝茯苓丸料加ヨク苡仁(ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン)が使用されます。

 

PMSで精神的な心の不調がある場合の対処法

PMSでやっかいなのは実は精神的な症状です。

仕事でミスをしてしまったり、彼氏とケンカになったり、ひどい場合にはPMSによる精神的な症状で離婚に至ったり犯罪に繋がってしまうケースもあります。

生活や社会活動に支障をきたしてしまうほどのPMSによる重い精神障害はPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれ、心療内科を受診した方が良い場合もあります。

月経前不快気分障害(げっけいまえふかいきぶんしようがい 英称:Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)は、正常な月経前症候群(PMS)と比較して、より精神症状が重いものをいう。イライラ、変わりやすい気分、不安といった精神症状、また睡眠や食欲に変化がある精神障害である。

引用:ウィキペディア「月経前不快気分障害」

最悪の事態にならないためにもPMDDに対する対処法や対策をみていきましょう。

 

イライラする

PMSでイライラ

実はPMSの症状で一番多いといっても過言ではないのが「イライラする」という精神的症状です。

女性はいくつかの顔があるともいわれることがありますが、これはPMSや生理中のホルモンバランスの乱れにより情緒不安定になりやすいことからいわれるものだと考えられます。

このPMSによるイライラにより、些細なことで相手が男女にかかわらずケンカになってしまったりしてしまうので心構えが重要になります。

 

対処法

●生理予定日を把握し、その10日前後からイライラが起こりやすくなることを自覚しておく

●基礎体温を計りスケジュール帳などに生理予定日を書き込んでおく

●自分自身がリラックスできることを行う(アロマ、入浴、ハーブティーなどはおすすめ)

 

漢方薬としては加味逍遥散(かみしょうようさん)が使用されます。

 

また、男女関係においては男性自体が女性の生理中やPMS時の精神状態について理解していない場合が多いので、女性側から教えてあげることや、男性側も「今はPMSだから売り言葉に買い言葉にならないようにしよう」などと気遣ってあげるなど、協力してあげることが非常に重要となります。

 

疲れる・だるい

PMSで疲れる

女性ホルモンの乱れにより交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかず、交感神経の働きが一方的に優位になってしまい疲れやすかったり疲れが取れにくい状態になってしまいます。

 

交感神経系(こうかんしんけいけい、英: Sympathetic nervous system, SNS)は、自律神経系の一つ。「闘争と逃走の神経(英語ではFight and Flight)」などとも呼ばれるように、激しい活動を行っている時に活性化する。

引用:ウィキペディア「交感神経系」

 

対処法

交感神経の働きを抑えるためにも就寝1時間前から部屋の明かりを暗くしたり、湯舟に使ってリラックスする、静かな音楽を聴くなど、リラックスできる環境にしましょう。

こちらも漢方薬では加味逍遥散(かみしょうようさん)が使用されます。

 

眠くなる・眠れない

PMSで不眠

女性ホルモンの1つであるプロゲステロンが排卵期から黄体期にかけて妊娠しやすいように体を休ませようと働きかけるため、強烈な眠気が襲ってしまうことがあります。

また、それとは逆に、黄体期後にはプロゲステロンの鎮静作用が少なくなり、緊張が緩和されずに興奮状態が続いてしまい眠れなくなる場合もあります。

 

対処法

●朝起きて日光を浴びると体内時計が正常化され寝つきが良くなります。

●コーヒーを中心としたカフェインを摂取しすぎている場合はPMS自体にも悪影響を及ぼしやすいため控えめにしましょう

●症状が重い場合は睡眠導入剤などの使用も有効ですが副作用のリスクも考慮しましょう。(参考:ウィキペディア「睡眠薬」

 

こちらも漢方薬では加味逍遥散(かみしょうようさん)が使用されます。

 

やる気が出ない

PMSでやる気が出ない

生理前にはやる気などの気分の状態をつかさどるセロトニンが欠乏しやすくなります。このセロトニンにはノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑える働きも兼ねているため、不足してしまうとやる気が出なくなるといった精神的不調を起こしてしまいます。

関与する生理機能は、覚醒レベル調節、レム睡眠、鬱などの気分調節、「キレる」行動、生物時計の同調、睡眠時無呼吸、内因性痛覚抑制、抗重力筋の促通効果、副交感神経から交感神経への切り換え、など多岐にわたる。

引用:セロトニンDojo

 

対処法

セロトニンの欠乏を防ぐためにもセロトニンの材料となるトリプトファンビタミンB6を摂取することを心がけてみてください。また、ウォーキングや水泳、エアロビクスやヨガなどの全身運動をすることでもセロトニンが活性化しやすくなります。

 

鬱状態になる

PMSでうつ

こちらもセロトニンの欠乏によって起こる精神的症状になります。

当然ながらあくまでもPMS時の症状なので生理が終わることには何もなかったかのように行動的になったりします。ただ、ひどくなると慢性的に鬱状態になってしまう方もいるため注意は必要です。

 

対処法

やる気が出ない場合と同じように全身運動は効果的です。また、セロトニンの欠乏を防ぐために先ほどと同じくトリプトファンやビタミンB6を摂取するのもおすすめです。

それでも改善されない場合には心療内科で診察を受けてみることも必要です。PMDDではうつ症状に対して以下のFDA承認薬が処方されます。

 

【FDA承認薬(日本でも承認済み)】

 

パキシル

パキシル10-20㎎

ジェイゾロフト

ジェイゾロフト25-50㎎

レクサプロ

レクサプロ10㎎

参照:医療総合サイト「QLife」